SEED History & Future

消しゴムの「Radar」株式会社シードの公式ブログ。シードの歴史と新情報をいち早くお届けします。

カテゴリ: History

道路標識の消しゴムです。薄い胴巻きフィルムにひらがなで標識の説明が入っています。斜めストライプは横断歩道をイメージしているのでしょうか。
ROADMARK
昭和47年(1972年)9月発売 ロードマーク 20円
消しゴムサイズ 幅45mm×高さ23mm×厚み11mm
2色で押出し成形されたプラスチック消しゴムです。甘い香り付きです。胴にぐるりとイラストが印刷された薄いフィルムが巻かれています。フィルムは裏面でのりを使って貼り合わされています。端までフィルムが巻かれているので、使う時にはフィルムをすべてはがさないと使えません。もったいなくて使えなかったのではないでしょうか。

 

日本で発売されている日本ブランドの消しゴムは、そのほとんどが袋に入っていたり、フィルムで包装されています。海外では包装されていないものも多くありますが、シードの消しゴムも昔は包装されていませんでした。

レーダーを例にしてみると、最初は包装フィルム無しでした。
次に、白い消しゴムが汚れないように、セロハンで包装されました。(上段)
しかし、フィルムがはがしにくいことから、赤のカットテープを付け、はがしやすくしました。(中段)
その後、包装フィルムもセロハンからPPに変わり、カットテープも銀色になりました。(下段)
CutTape1
そして現在、カットテープは無くなりました。ほんのちょっとですが、カットテープを使わない分、地球に優しくなっています。
そのかわりにフィルムにミシン目が入りました。赤で囲んだ所にミシン目が入っています。カットテープのように、くるりとめくることもできますし、少し力を加え左右に曲げるようにすると、ぱちっとフィルムがはじけて、頭の部分だけフィルムを取ることができます。

この便利なミシン目について、シードは特許を取得しています。
CutTape2
こんな小さな消しゴムの、さらに小さな包装フィルムのミシン目にも、シードの特許と技術が詰まっているのでした。

※消しゴムの種類によっては、ミシン目を付けずに、切り口だけ付けるものもあります。

西遊記の孫悟空モチーフのイラストの消しゴムになります。ちょっとTVアニメの影響も見られるような気がします。
gokuu
発売年月詳細不明(1970年代) 
品名 SAサンドウィッチ(?) 価格不明
商品サイズ 約幅46mm×高さ25mm×厚み11mm
プレス成形のプラスチック消しゴム。3層にして中央の白を挟んでいることから、サンドウィッチと命名したと思われます。やや厚めのフィルム(PET?)に裏刷りされています。こちらの香りも当時の消しゴムと共通の甘い香りがついています。
 

カニが泡を吹いているところを形にした(と思われる)消しゴムです。昔話にある「猿カニ合戦」をモチーフにしたヘッダーのイラストが何とも言えない味わいを醸し出しています。
10850-2
昭和51年(1976年)8月発売 かに 50円
商品サイズ 幅85mm×高さ85mm×厚み9mm
消しゴムサイズ 約幅53mm×高さ32mm×厚み9mm 
押出し成形されたプラスチック消しゴムです。この時期に押出し成形で作られた消しゴムはすべて同じ色の濃いピンク、濃いブルー、オレンジ、黄緑系のグリーンと白の組み合わせになっています。香りも同様に同じ甘い香りが使われています。
 

こちらは外形がちょっと複雑になり、鳥も可愛らしい形をしています。どうして「ほろほろ鳥」なのかは、よくわかりません。
81130
昭和48年(1973年)11月発売 ほろほろ鳥 30円
商品サイズ 幅72mm×高さ90mm×厚み11mm
消しゴムサイズ 約幅44mm×高さ40mm×厚み11mm

押出し成形されたプラスチック消しゴムです。色違いで、濃いピンク、ブルー、オレンジ色のものもあります。香り付きとの記載はありませんが、美味しさを連想しない甘い香りがついています。 

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