1985年1月に発売を開始した、消しクズがまとまるタイプの消しゴム「ノンダスト」は偶然から生まれ、通常であれば全く顧みられることのないものでしたが、消しクズが散らばらず、まとまるという新しい切り口を見つけだすことで新たな消しゴムの分野になりました。

では、次は? ということで、1986年8月に発売したのが「FOR SHAPE(フォーシャープ)」です。
「ノンダストの対局に位置する軽い消し感、力を入れずに消せる、シャープペンシルに最適な消しゴム」をコンセプトに開発を行いました。しかし、レーダーのイメージがあった為でしょうか。なぜか試作品として出来上がってくるのは「さらっとした軽い消し感」「力を入れずに消せるライトタッチ」には程遠い消しゴムばかりでした。試行錯誤の末、やっと出来上がったのがフォーシャープです。「軽い消し感、ライトタッチ」これも新たな消しゴムの分野となりました。

消しゴムの形状にもこだわり、SH-50(後にSH-60)は通常品よりもスマートな細長い形にしています。また、SH-100はミニレーダーで小さな消しゴムは消しやすいことが解り、小さな消しゴム3個(ホワイト、ピンク、ブルー)をセットにしました。1987年9月にはしっかりと握れる大きめサイズのSH-100Nを発売、以後のカルサーラ、Gフォーシャープへと続きます。
SH3syu

発売初期のフォーシャープ。写真:SH-60は60円、SH-100とSH-100Nは100円。

SH-100
SH-100のフォーシャープはミニレーダーより、ちょっと大きめ。
「フォーシャープ」から「カルサーラ」に。
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そして、スタイリッシュな「Gフォーシャープ」に進化しました。
EP-SHG-100